不倫に悩んでいる人に聞いて欲しい話

別れさせ屋や探偵に依頼するならこんな方法は?

呪い代行は詐欺か?

依頼することにした。電話で相談を何回もして、自分に合ったコースを選ぶことになった。 私の場合、不倫相手としての期間が長く、結婚期間も長く向こうの問題がないので、少々強めの呪術師を紹介してくれることになって料金の大体10万円の者、一週間山にこもるものになった。

10万円で一週間山にこもってくれるなんて破格と思ったけど、利益目的でやってる団体じゃなくて呪術師も自分の術を高めるための修行の一つとして呪い代行を受けているらしいのでこの料金でできるらしい。

逆に言えばこの料金以下で山にこもっています、だとかなんとか言ってるサイトは普通に考えてほとんど詐欺みたいなもんなんじゃないかな。

依頼受諾から依頼まで一ヶ月くらい詳細を打ち合わせた。私が望んだのは奥さんの不幸じゃない、奥さんには悪いと思っている。だって、私が不倫したことで奥さんの人生が壊されてしまうんだから。自分の幸せが誰かの不幸の上に成り立つものじゃなかったらいいのに。

呪術師にはそういう思いを告げて、奥さんにも新しい幸せな人生がくるような呪いをかけてほしいとお願いしておいた。 呪い代行が始まった。呪術師からは何もしなくていいといわれていた。できれば儀式の日時、一緒に願ってほしいといわれて、仕事は有休をとって深夜の二時から明け方まで一週間明かさず起きていた。

何かがあったわけじゃないけど、この時間一緒の呪術師にが私の願いを叶えようと命を懸けてくれているんだなって、実感はなかったけどありがたかったし、そんな自分の自己中心的な願いを誰かに託さなければいけない自分の力のなさが情けなかった。

呪い代行 儀式は終わった

呪鬼会への呪い代行の相談をしてから三ヶ月くらいだったかな。呪い代行の儀式は無事に終わった。心配していたような終わってからの金銭の請求とかもなくて、後は効果がいつ出るか、それが心配だった。

呪鬼会の呪い代行の効果の目安は半年といわれていたのでこれから半年、彼との関係がどうなっていくのか・・・彼とは普段通りに接するようにって言われいたので、いつものようにホテルであって、奥さんの事にも触れず、いつもの都合のいい関係を続けていた。

そんなある日、セックスが終わった後のひと時の事、彼がこんなことを言い出した。「このままお前と一緒になれたらいいのにな」って。今までそんなこと言ったこともなかったのでびっくりしたけど、それを顔に出したら彼の気持ちが変わるかも「なーに?突然?」猫みたいな声を出しながら半分冗談、半分真剣に私も彼の胸で答えた。 「お前は俺と一緒になる気があるのか?」彼の真剣な声に顔を見ることができなかった。 嬉しさの反面、何が起きたのか・・・今、彼の言葉の真意を確かめたいってそういう思いと、これが呪いの力なの?って確信を得た気分になった。

「うん。なりたい。」素直な気持ちを彼にぶつけたら、「そうか。じゃあ後は俺に任せてくれ。」その日はそれで別れた。 次に彼と会うのは二週間後、それまでにどんな答えを持ってくるんだろう。私はワクワクしながら呪鬼会にそのことを報告しました。

「よかったですね。あなたの真剣な思いが呪術師の力で現実になったのかもしれませんね。」

呪鬼会の人は恩を着せるでもなく、まるで普通の事のように私の報告を聞きました。私にとっては呪いで本当に不倫成就が叶うなんて、信じていたけど、信じられない、そんな世の中の理を無視したような話なのに。 次に彼と会う日は予想よりも早かった。彼は出張をごまかす金曜の夜じゃなく、平日の夜に私のマンションにやってきた。こんなことは今までなかった。奥さんにバレることを一際恐れていたのに。

彼は玄関を開けるとすぐに私に抱きしめてそのままベットへ。今までにないくらい情熱的に私を求めました。何度かの交わりの後、彼が話を切り出しました。 「今日、離婚届をアイツに突き付けてきた。」 信じられない話でした。彼は奥さんとの離婚を一人で自分の意志で決めたのでしょうか。何があったのか。彼は夫婦生活の不満や彼女とのセックスレスのこと、私がいかに大事か、そんなことを色々と話し始めました。

でも、私は今、目の前で起きていること、それが私自身が願ったことが現実に形を作り始めていることに感動と恐怖を覚えるようになりました。 「奥さんはどうなるの?」私は恐る恐る聞いてみました。 「あいつは実家に戻るらしい。あいつも俺との離婚を望んでいたから。」 よかった・・・奥さんは不幸にならないんだ・・・いまさらながら自分への免罪符を得たような、私の呪いで誰も不幸になる人はいないんだってそう自分に言い聞かせました。